千葉名人インタビュー

棟方志功記念館存続への想い

青森ねぶた名人 千葉 作龍

 昭和50年、数々の偉業を成し遂げた、棟方志功さんのですね、棟方志功記念館というのができまして、県民、市民、大いに喜んだんですけども、今年生誕120年の記念に当たるわけですけども、何か老朽化ってことで、閉館の話があるわけです。

 志功さんというのは、私が子供の頃からよく知ってまして、同じ小学校も出ておりますけど、いろんなですね、戦後、特に戦後なんですけど、いろんなアーティストたち、それから戦前もそうですが、みんなで応援したんですよ。

 志功さんが上京した折には、その面倒を見てくれた画家たちもいっぱいおりまして、それで国画会というところに、結構、出品してたらしんですが、私の死んだ親父も、油絵を描いておりました。

 ということもあって、子供の頃から非常に志功さんにはなじみはあったんですが、記念館がですね、できた時は、もうすごい嬉しかったんですけど、閉館となるとね、非常に寂しいものがある。

 これは個人的な感情だけでなく、市民、県民、本当に皆さん嘆いております。

 予算的なこともあるんでしょうけれども、志功さんの偉業のおかげでですね、子どもたちも小学校教育とか中学校教育で、版画の町青森というキャッチで、何十年もやっております。

 非常に版画の熱が高い青森なんですけど、それもなんか、挫折するような感じで、非常に寂しい想いをしてます。

 絵を描くというのは、終わりのない旅ですね。

 その終わりのない旅、みんな仲間がいたんですよ。

 その人たちの思いも一手に引き受けた、志功さんの偉業だと思うんですね。

 ですから、みんなで応援したし、みんなで祝って、そしてみんなで喜んだんですけど、これが無くなるってのは、果たしてこれでいいんだろうかという、本当に寂しいを通り越してですね、むなしい気がしております。

 これを機会にですね、全国、全世界の人たちに応援いただいて、ぜひ志功館を存続してですね、いつでも触れ合える棟方志功、そして棟方志功は、もう青森のねぶた大好きでした。

 そして彼のあの色彩というのは、原色がかなり使われていて、その点で、ねぶたとかなり共通しているなと、本人もそんなこと言っております。

 ということで、私らこのたび、仲間と、棟方志功記念館、存続しようという決心で、活動しております。

 そういう意味で、世界の皆さん、日本中の皆さん、青森県の皆さん、みんなで応援したいと思います。

 ご協力よろしくお願いします。

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